初夏凛々 ~こいしわら鼓 夏のうつわ展~
※このイベントは終了しました。
主催:小石原焼陶器協同組合
脈々と受け継がれる小石原の伝統技法・とびかんな
小石原焼(こいしわらやき)は約340年の歴史を誇り、福岡県中央部の東端に位置する東峰村(とうほうむら)で作られる陶器で、経済産業大臣指定伝統的工芸品になっています。標高1000m近い山々に囲まれ、陶器に適した土、登り窯の燃料の木々に恵まれていたことから発展してきました。素朴で温かい質感、質実剛健で普段使いできる陶器「用の美」を究めた陶器として知られています。
小石原鼓(つづみ)地区にある蔵人窯(くらんどがま)は、小野永蔵(おのえいぞう)さんが40年以上前に開窯。息子の雄大さんは、幼いころから、陶器作りが身近でしたが、家業を継ぐことは考えてなかったそうです。その後、大学で陶芸・陶器の魅力や奥深さを再認識。陶芸コースを3年間、研究生として2年間学び、卒業後、永蔵さんのもとで陶芸作家になり、11年になります。「父は同じものを作るのではなく、今まで習得したことを生かした陶芸を勧めてくれます」。雄大さんが一番力を発揮している技法が とびかんな”。小石原焼の伝統技法で、白化粧土を塗った生地を使い、ろくろを回転させながら、かんなの刃先を当てると弾いて模様になります。「全体に模様を入れたものに加え、一本のとびかんなをシンプルに入れることで、とびかんなを目立たせるものも作っています。どの作品も、食卓に毎日出しても飽きがこなくて、他の食器とも馴染むものが一番の特徴ですね」と雄大さん。
今回、鼓地区の9つの窯による合同展示会になり、湯呑み、茶碗や皿など約1000点を展示・販売します。ぜひ、ご来場ください。
[実演]
ロクロ 13:00・15:00・17:00