ギャリック・オールソン ピアノ・リサイタル
※このイベントは終了しました。
円熟の極みを見せる巨匠、福岡初登場!!
若き日の録音が話題を呼んだ「展覧会の絵」の演奏は、必ずや聴衆を圧倒するに違いありません!
◆福岡グランドクラシックス2016◆
※18時から当日券販売あり
イベント詳細
※このイベントは終了しました。
円熟の極みを見せる巨匠、福岡初登場!!
概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
---|---|
入場料 |
【一 般】S席6,000円 A席5,000円(学生券2,500円)
座席配置図
【友の会】S席5,400円 A席4,500円(学生券2,200円) 【福岡グランドクラシックス2016 S席セット券(限定200セット)】 全3公演 定価 19,000円 → 16,000円 |
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:282-045) ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:84666) |
曲 目 | ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110 ショパン:スケルツォ 第4番 ホ長調 op.54 12の練習曲 op.25より No.5 ホ短調 No.6 嬰ト短調 ノクターン ハ短調 op.48-1 バラード 第1番 ト短調 op.23 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 |
資 料 | |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 |
プロフィール
1970年、ショパン国際ピアノコンクールに優勝して以来、オールソンは、その堂々たる演奏とゆるぎないテクニックで、世界的なピアニストとしての地位を確立してきた。世界でも有数のショパン奏者とみなされてきたが、実は膨大なピアノのための作品の殆どをレパートリーに持つ。クラウディオ・アラウの晩年の弟子であるオールソンは、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトやロマン派の音楽における、アラウの優れた演奏に影響を受けた。協奏曲のレパートリーも非常に多く、ハイドンやモーツァルトの協奏曲から21世紀の作品まで80曲に及ぶ。
2015/2016年のシーズンでは、バークレー、ニューヨーク、インディアナポリス、ブリスバーン、シアトル、ラ・ホイア、エヴァンストン、フォースワース、リンカーン、そしてコスタ・メーサにてリサイタルを行う。オーストラリア公演では、パース、ブリスバーン、シドニー、メルボルン、そしてアデレードを再訪し、ウェリントン、オークランドではニュージーランド交響楽団と初共演を行う。ボストン、ロサンゼルス、オタワ、ナッシュヴァイル、インディアナポリス、オレゴン、ワルシャワ、セントペータースブルグ、マンチェスターそしてルガーノ(スイス)にて、ベートーヴェン、ブラームス、バーバー、ブゾーニなど多岐にわたる協奏曲を披露した。秋にはワルシャワにて第17回ショパン国際ピアノコンクールの審査員を務めるほか、オープニング記念コンサートに出演、春には、タカーチ・クァルテットとのイーストコーストのツアーに参加、カーネギーホールにて有終の美を飾る予定。
2014年秋にはブゾーニの稀有なピアノ協奏曲をワシントンにてナショナル交響楽団と、そしてロンドン・バービカンセンターでBBC交響楽団とともに演奏した。スクリャービンの没後100年に当たる2015年には彼のピアノ作品を紹介するリサイタルを、ロンドン、サンフランシスコ、シカゴ、そしてニューヨークにておこなう。彼が度々共演しているサンフランシスコ、デトロイト、ダラス、ヒューストン、ボルティモア、ミネソタ、BBCスコットランド、そしてプラハのオーケストラとの再演も果たした。
オールソンは室内楽にも積極的で、クリーヴランド、エマーソン、東京クァルテットの他多くのアンサンブルと共演している。ヴァイオリンのジョージャ・フリーザニス、チェロのマイケル・グレバニールとともにFOGトリオを結成し、サンフランシスコをベースに活動している。近年は歌曲の分野にも意欲をもち、マグダ・オリヴェロ、ジェシー・ノーマン、エヴァ・ポドレスなどのビッグスターとも共演、絶賛を博す。
ニューヨーク生まれのオールソンは、ウェストチェスター音楽院で学んだ後、13歳でジュリアード音楽院に入学。彼の音楽的成長は、クラウディオ・アラウをはじめ、オルガ・バラビーニ、トム・リッシュマン、サッシャ・ゴルトニツキー、ロジーナ・レヴィーンやイルマ・ヴォルペなど著名な師による、それぞれ全く異なる指導の下で養われていく。1966年ブゾーニ国際ピアノコンクール、1968年モントリオール国際音楽コンクールにおいて優勝し、1970年ワルシャワのショパン国際ピアノコンクールで金メダルを受賞した事で、彼の名前は不動のものとなり、同世代の中でも最も優れたピアニストのひとりとして、世界中に知れ渡った。その活躍は目覚ましく、堂々たる演奏とゆるぎないテクニックは世界各地で絶大なる人気を保っている。1994年エーブリー・フィッシャー賞を受賞、2014年ノースウェスタン大学ビーネン音楽院よりジェーン・ギンベル・レイン賞を授与された。
<ショパン国際ピアノコンクールについて>
Q.ご自身も過去に優勝されたショパン国際ピアノコンクールで、昨年は審査員も務められました。ご感想をお聞かせください。
コンクールは素晴らしくレヴェルの高いものでした。特に1位のチョ・ソンジン 2位のシャルル・リシャール・アムランの二人は甲乙つけがたい抜群の出来栄えでした。
<今回のプログラムについて>
Q.ベートーヴェン後期のソナタ第31番についてお聞かせください。
このベートーヴェンのソナタ第31番は、他の作品よりも優れていると思います。だから永年にわたり高く評価され、繰り返し演奏されているのです。私は、その偉大さに近づくために、何度も何度も繰り返し演奏しています。ラフマニノフもかつて言っていました。「地平線は常に遠ざかって行く」のです。
Q.ベートーヴェン、ショパンは最も深く、長く関わってきた作曲家だと思いますが、時を重ねる中で、作品に対する想い、向き合い方など変わってきたところはありますか。
なかなか難しい質問ですね。私は常に学び、聞いて、いつまでも同じところに留まらないように、さまざまな角度から音楽を考えるようにしています。我々の思考や感受性は、強く硬く固定されていますが、それと同時に、常に新しい洞察力も受け入れています。無意識の直感も大事にしています。
Q.ムソルグスキー「展覧会の絵」は、フランスの作曲家ラヴェルが編曲した管弦楽版も有名ですが、オリジナルであるピアノ版の聴きどころは?
多くの音楽は絵画にインスピレーションを受けています。我々は、長い間ヨーロッパ人に欠けていたものを、新たに認識するようになりました。ラヴェルの輝かしいオーケストレーションを経て、第2次世界大戦後、人々はムソルグスキーの書いた、飾り気のない、ありのままを受け入れるようになりました。ムソルグスキーの原曲がもし完璧に演奏されれば、オーケストレーションも飾りも必要のない事に気づいたと思います。
Q.福岡の皆さまへメッセージをお願いします。
私は、日本を訪れるたびに大きな喜びと感動を覚え、素晴らしいホール、そして音楽家、聴衆のレヴェルの高さに敬服しています。皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
アンコール曲目紹介
ショパン:マズルカ op.50-3
ラフマニノフ:プレリュード op.3-2