異業種作家四人展 ~茶の席と伝統文化~
※このイベントは終了しました。
主催:陶房夢幻 萬野栄一(代表)
茶目っ気あふれる鬼たちに思わずクスッ
萬野(まんの)栄一さんは全国でも稀少になった陶人形作家で、那珂川市の山中に工房を構えています。作家になったきっかけは、何気なく見た鬼の陶人形。「中学生のころから風神雷神に興味を持ち、角が共通の鬼の人形に魅せられました」。その鬼の人形を制作していた濱崎節生さんに3年間師事し、自らの作風を高め、その後、1997年に地元の那珂川で独立。
萬野さんの作品といえば、鬼をモチーフにしたものが多く、「まず、テーマを決めて何体か制作します。酒を物語にしたものが多いですね」。鬼の大半は上を向き、人と目線が合うのに加え、前向きに上を向いて進むという意味が込められているそうです。2年ほど前からは、夢の中に出てきたものをイメージして制作した、空飛ぶ赤い鯨も作品の中に加わっています。
紙に鬼や地蔵を描き、傍らに添えられた個性あふれる書も秀逸です。もともと絵や書は苦手でしたが、地蔵とともに書いた「ありがとう」の文字が評判を呼び、「それからは自分の愚痴を書き、皆さんの共感を得られたことが自信になりました」と萬野さん。
今回の展示会は、萬野さんのほか那珂川市の作家が二人、熊本地震で災害にあった阿蘇の作家の計4人が参加。「私の作品が100点、合わせて200点ほど、新年にふさわしいものを展示・販売。お茶をテーマにした水差しや抹茶椀などもあります」。ぜひご来場ください。
[実演]
箸制作・陶人形制作
[関連イベント]
1月8日(金)~1月10日(火)
「笑門福来~笑顔を呼ぶからくり人形と縁起物展~」