100年の歴史を誇る神秘的な硝子

マルティグラスとは、マルティプル・レイヤーグラスの愛称で、多重層ガラスのことです。マルティグラスの歴史は1919年に設立された中島硝子製造所から始まります。1999年いったん80年の歴史に幕を引いたのですが、元従業員6人がマルティグラス技術伝承の会を発足させ、2000年にマルティグラスの社名・商標を受け継いだ経緯があります。現在、福岡積層工芸ガラスとして福岡県知事指定の特産民工芸品になっています。有限会社マルティグラスの高田社長によると、「マルティグラスは、高い透明度と豊かな曲線が特徴です。生地にすでに色がついているガラスとカケラ、パウダーなどを使って130種類の鮮やかな色が生まれます」。その作品はかぶと、ひな人形、鏡餅、干支(えと)人形、動物、花瓶の置物など多岐にわたっています。
今回の「炎の芸術マルティグラスの世界展」では、新作のカラーセラムシリーズが中心になります。カラーセラムは変性耐熱ガラスのことで、金属成分と灼熱の炎の相互作用によって多彩な発色をする神秘的な硝子生地。杉岡工房長は「傷がつきにくく、熱に強いのが特徴です。温度や冷まし方によって、色彩がさまざまに変化するため、同じものを作ることができません」とまさに至難の業。
「カラーセラムシリーズは今まで流通に乗せてなかったのですが、今年は全国展開します。」と高田社長。ぜひ、ご来場いただき、ベテラン職人の経験によって生み出された美しい色彩と模様、独自の風合いをご覧ください。

＊子ども手作り体験詳細＊
夏らしいガラスや貝がらを並べて作ろう！
[内　容] 
ジェルキャンドル 1,400円～
[時　間]
10:00～17:00(初日12:00～最終日15:00まで)
※事前申込み不要(予約不可)
※材料がなくなり次第受付終了
※対象：小学生以上