≪ハイドン・イヤー シリーズI≫ アクロス・ランチタイムコンサートvol.18 「こんにちは!パパハイドン」公演レポート
今年はハイドン没後200年のハイドン・イヤー。そこで今回のランチタイムコンサートは「1時間でハイドン通になるコンサート」というテーマで開催されました。
ハイドン役の山下晶さんはどこから登場するのかと思いきや、客席から登場。会場からは驚きの声があがりましたが、そんなことには動じないハイドン。ゆっくりとステージに上がりコンサートはスタートしました。
ハイドンの人生を振り返りながらとっておきの名曲を7曲を披露。その名曲を演奏するのは、「福岡ハイドン弦楽四重奏団」。日本で初めてハイドンの弦楽四重奏曲の全曲演奏を達成しており、福岡で唯一の常設の弦楽四重奏団として活躍されています。
モーツァルトやベートーヴェンとの知られざる逸話を聴きながら、ハイドンに思いを馳せると、自然と目を閉じてらじっくりとその曲を聴きたくなりました。お客様がそれぞれのハイドン像で名曲を楽しんだことでしょう。
特にモーツァルトの弦楽四重奏曲と、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、曲調の違いを存分に堪能することができました。ハイドン作曲のピアノソナタもとても優美な曲で、大庭晴美さんのしなやかな指使いに思わず見入ってしまうほどでした。
交響曲の父・弦楽四重奏曲の父といわれた「ハイドン」。200年前にタイムスリップし、ハイドンを身近に感じることができたコンサートでした。