2009年10月12日(月) 15:00

筑紫讃歌＆筑後川～團伊玖磨 歌い継ぐ筑紫のこころ～

※このイベントは終了しました。

400人の合唱団と九響による圧巻のステージ！

※チケットは完売いたしました

九州をこよなく愛した作曲家、團伊玖磨は、優れた詩との出会いから、九州をテーマにした合唱曲を数多く遺しています。中でも詩の芥川賞と呼ばれる「H氏賞」と現代詩人賞をダブル受賞した犬塚堯との出会いから生まれた「筑紫讃歌」は、格調高い一大抒事詩となって、市制百周年の際に福岡市に献呈されています。
一方、「筑後川」は大河の流れが人の一生になぞられるようになっていて、終章の「河口」を卒業式で歌う筑後地方の小中学校も多いという、福岡には馴染み深い曲です。
オープニングは今年ご成婚50年を迎えた天皇・皇后両陛下のご成婚時に作曲された「祝典行進曲」。
オーケストラと総勢400名の合唱団、そして今が旬の華やかなソリストを迎えて贈る、壮大なステージをお見逃しなく！

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概要

プロフィール

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  現田茂夫　Shigeo Genda　（指揮）

  東京生まれ。東京音楽大学指揮科で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。その後東京芸術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。1985年安宅賞受賞。96年より13年間神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指導し飛躍的に躍進させ、その功績も称えられ2009年4月より名誉指揮者の称号を得る。国内外の主要オーケストラも指揮し好評を得ている。世界的チェリストの故ロストロポーヴィチと皇后陛下の古希祝賀コンサート等で共演し高評を博す。オペラ指揮者としても経験豊かで、二期会21、関西二期会、錦織健プロデュースオペラのほか、海外の劇場での指揮も行なっている。また、イタリア、トレントで行なわれるアントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールの審査員やNHKの「FMシンフォニー・コンサート」パーソナリティを3年間務めるなど、バラエティに富んだ活動を行っている。

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  佐藤しのぶ　Shinobu Sato　（ソプラノ）

  「椿姫」でデビュー。文化庁派遣による芸術家在外研修員としてミラノへ留学。98年11月に「蝶々夫人」でウィーン国立歌劇場主役デビューを飾った後、ケルン市立歌劇場やベルリン・ドイツ・オペラ等主要な歌劇場で主役を歌う。またドイツをはじめイタリア・フランス・イギリス・オーストリア・チェコなど一流のオーケストラとの共演も多い。文化放送音楽賞、都民栄誉章、ジロー・オペラ賞大賞、マドモアゼル・パルファム賞、日本文化デザイン賞大賞等を受賞。海外レコーディングを含め、CD11種類をリリース。著書に「佐藤しのぶ出逢いのハーモニー」、「歌声は心をつなぐ」（東京書籍）がある。デビュー25周年となる2009年度は数々の記念公演を予定している。
  [公式ホームページ]http://www.satoshinobu-ag.co.jp

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  青戸知　Satoru Aoto　（バリトン）

  たぐい稀なる輝かしい美声で21世紀を担うバリトン・カンタンテ。東京芸術大学、同大学院、文化庁オペラ研修所修了。安宅賞、松田トシ賞受賞。ミラノ留学。二期会『ワルキューレ』でジロー・オペラ賞新人賞を受賞。新国開場記念『ローエングリン』以降、『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』『シモン・ボッカネグラ』『タンホイザー』『青ひげ公の城』等で抜群の活躍をみせた。サヴァリッシュ、デュトワ、アシュケナージ等の指揮でＮ響等の主要楽団とも共演、とりわけマーラー「さすらう若人の歌」では他に比肩するものがない。07年には自らの演奏経験を基にマーラーの声楽作品を論じた学位論文で博士（音楽）の学位を取得。二期会会員。

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  九州交響楽団（管弦楽）

  53年発足、73年からプロオーケストラとして活動を始め、九州各地を中心に年間約130回の演奏活動を行っている。04年からは秋山和慶がミュージック・アドヴァイザー／首席指揮者に就任。首席客演指揮者に96年から引き続き小林研一郎が就任。06年からはリトアニア生まれのチェロ奏者として有名なダヴィッド・ゲリンガスが首席客演指揮者に就任。04年創立50周年及び06年の東京公演においては、風格を感じさせると好評を得る。91年以後、アジア各国のオーケストラ団員との共演など、“アジアにひらかれた福岡”にふさわしい国際交流にも力を入れている。これまでに、福岡市文化賞、西日本文化賞、文部大臣地域文化功労賞、福岡県文化賞などを受賞。

• <font color=#000080>出演者よりメッセージ</font>

  出演者の皆さんよりメッセージをいただきました。
  
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  指揮：現田茂夫
  『筑紫讃歌』を指揮するのは今回で3回目になります。
  回を重ね、そして自分自身も年齢を重ねることによって、歌い方など、作曲者の意図がより見えてきた気がします。
  今回の演奏会ではソリストも代わり、また新しいアプローチが出来るのではないでしょうか。練習を終えて、合唱の皆さんからも「自分たちの曲」という強い意気込みが伝わってきました。ぜひ多くの皆さんにこの曲を聴いていただきたいと思います。
  
  ソプラノ：佐藤しのぶ
  1990年にCD化された『筑紫讃歌』は、作曲家團伊玖磨先生自ら指揮されています。そのCDのライナーノーツには團先生ご本人の言葉で「福岡は僕にとっては大切な父租の地である。その福岡のために思いのたけを盛った曲を創る、― この事は至福の行為だった。」とあり、團先生がこの曲をどんなに愛しておられたかが伝わってきます。
  團先生はよく、インダス文明も黄河文明も、全て河の側で人が生きて文明が生まれたとおっしゃっておられました。同じように九州に筑後川が流れ、そしてそこに文明が生まれた、そんな筑紫を称える團先生の曲『筑紫讃歌』を自分が歌えるということは非常に光栄なことで、大変喜んでいます。
  練習に参加して、こんなに多くの方々が参加して曲を作り上げているということ、そしてその皆さんお一人おひとりの持つ、歌う喜びいっぱいに溢れたエネルギーに感動しています。公演当日は、絶対素敵に歌いたいです。
  
  バリトン：青戸知
  佐藤さんのコメントにある、團先生がおっしゃった「文明が生まれるところに河がある…」という言葉を聞きながら、ある曲を思い浮かべました。
  声楽家を志す時に皆が勉強する『陽はガンジス川に昇りぬ』という曲があります。東から太陽が昇る、東への西洋人の憧れを歌った曲なのですが、この曲を思い出しながら、ヨーロッパの音楽をやっている自分たちと、日本の文明を歌った曲『筑紫讃歌』とのつながりを考えていました。今回、両者の文化が融合できるような歌が歌えるといいなと思っています。
  また、今回は大先輩でもある佐藤しのぶさん、そして歌をわかっていらっしゃる指揮者現田さんとご一緒に出来ることを大変嬉しく思っています。いい歌が歌えるように頑張ります。

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