JR直方駅から徒歩で5分程、旧長崎街道から路地を入っていくと、レトロな町並みが現れる。明治・大正時代に建てられた木造洋風建築の医院や美術館があり、また、昭和初期に建てられた商店が今も営業している。

この町並みのあちこちに「直方焼きスパ」ののぼりがはためいている。80～90年代ごろ商店街にあった喫茶店で看板メニューだった「直方焼きスパ」。

当時のお店はなくなってしまったそうだが、その当時の味を再現して郷土食にしようと、市内28店舗の飲食店でメニュー開発に取り組んだとのこと。ルールは四つ。

(1) パスタ麺を使用すること。
(2) キャベツ、玉ねぎ、豚肉を入れること。
(3) トマトケチャップベースのソースを使用すること。
(4) 麺や具材を焼くこと。

元祖はいわゆる喫茶店のスパゲティナポリタンのトマトケチャップ味だ。アレンジ創作の一品はカレー風味やフレンチ風、お好み焼き風など。基本のルールは共通しているが、28の店舗の味はそれぞれ個性的で違っており、どこか懐かしい昔を思い起こさせる味だ。

レトロな町並みを散策しながら、「直方焼きスパマップ※」片手に市内の店巡りを楽しんでみてはいかがだろうか。

※アクロス福岡2階「文化観光情報ひろば」で配布中