2006年3月の市町村合併で「みやこ町」と町名が変わった旧豊津町は、福岡県の北東部の丘陵地帯に位置している。天平の昔、豊前国分寺や国府が置かれたところで、豊前国の政治文化の中心として栄えた歴史を持つ。

その豊津地区に、立派な花菖蒲園がある。豊津総合運動公園内に整備されており、5月下旬から6月中旬まで、40種類10万本の花菖蒲が楽しめる。園内の池には木製の板をジグザグに並べた八つ橋が配され、訪れた人は近くから花を観察しやすい。蒸し暑さを感じる梅雨のはしりの頃、競い合うかのように一面咲き誇る艶やかな花菖蒲は、暫し時の経つのを忘れさせてくれる。

とりどりの花菖蒲を楽しんだら、椎田・勝山バイパス沿いの豊前国府跡公園や豊津物産直売所「国府の郷」に立ち寄るのもいいだろう。かつての国府政庁跡の公園に隣接する直売所では地元の農家が出荷する新鮮な野菜や果物等を目当てに、年間50万人近くもの人が訪れるという。

【花菖蒲公園へのアクセス】
問い合わせ：みやこ町 企画調整課
TEL：0930-32-2511
アクセス：JR「行橋駅」より平成筑豊鉄道で「新豊津駅」下車、徒歩20分