取扱終了
シュテファン・ザンデルリンク指揮
ハンブルク交響楽団
※このイベントは終了しました。
ドイツの名門オーケストラが 待望の初来日。
※18時~当日券販売あり(C席は完売)
ブラームスが生まれた芸術都市ハンブルクから、名門オーケストラが初来日。指揮者には巨匠クルト・ザンデルリンクの二男、シュテファン・ザンデルリンク。ソリストにはベルリン・フィル首席ホルン奏者であるシュテファン・ドールを起用。二人のシュテファンがハンブルク響の圧倒的音圧によるサウンドを、福岡の皆さまに初披露いたします。
R.シュトラウスのホルン協奏曲第1番は、モーツァルトに並ぶ人気の傑作協奏曲。世界屈指の“ヴィルトゥオーゾ”ドールが魅せます。また、ハンブルクと言えばやはりブラームス。ハンブルク響の重厚サウンドによる交響曲第1番には、心が震えることでしょう。ぜひご期待ください。
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概要
会 場 |
福岡シンフォニーホール
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入場料 |
【一 般】GS席13,000円 S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円 C席4,000(学生券2,000円) 【友の会】GS席11,700円 S席9,000円 A席7,200円 B席5,400円 C席3,600(学生券1,800円)
座席配置図
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チケット |
アクロス福岡チケットセンター Tel:092-725-9112
チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:322-246)
ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:83089)
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出 演 |
指揮/シュテファン・ザンデルリンク ホルン/シュテファン・ドール (ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 首席ホルン奏者) |
曲 目 |
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲 R.シュトラウス:ホルン協奏曲 第1番 変ホ長調 Op.11 ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 Op.68 |
お問い合わせ |
アクロス福岡チケットセンター Tel:092-725-9112
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プロフィール
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シュテファン・ザンデルリンク(指揮) Stefan Sanderling, Conductor
1964年ベルリン生まれ。父がドイツ最高の巨匠のひとりと仰がれるクルト・ザンデルリンク、兄トーマス、弟ミヒャエルも指揮者という音楽的な環境に育つ。ライプツィヒ音楽大学でクルト・マズアに師事したのち、1988年に南カリフォルニア大学に留学、タングルウッドでは、バーンスタイン、小澤らのもとで研鑚を積む。1989年にタングルウッドでデビュー、その後、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、数々のメジャーオーケストラを指揮。近年はシドニー交響楽団やセントルイス交響楽団、ボルチモア管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニーなどさまざまな都市で名オーケストラと共演している。ポツダムのハンス・オットー劇場の音楽監督につき、1996年にはマインツの州立歌劇場の音楽監督、フランスのレンヌ、ブルターニュ管弦楽団の音楽監督に就任した。この二つの拠点を中心に活躍するとともに、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ベルリン、ザクセンのシュターツカペレ、バンベルク交響楽団、インディアナポリス交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団といった名門オーケストラにも客演し、好評を得る。
1995年読売日本交響楽団で日本デビュー。2000年にはNHK交響楽団に客演した。現在までに、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に出演し絶賛を博した。現在フロリダ交響楽団の音楽監督及びトレド交響楽団首席指揮者を務めており、さらに2008年夏よりショトーカ交響楽団の音楽監督兼指揮者にも就任している。
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シュテファン・ドール(ホルン) Stefan Dohr, Horn
1993年よりベルリン・フィル首席ホルン奏者。エッセンとケルンで学び、バイロイト祝祭管、ベルリン・ドイツ響等の首席ホルン奏者を歴任。ソリストとして、アバド、バレンボイム、ティーレマンなど多くの著名指揮者と共演。モーツァルト、シュトラウスといった古典派・ロマン派のレパートリーに加え、現代音楽にも意欲的で、2011年には細川俊夫、2014年にはヴォルフガング・リームが彼のために作曲し、ドールが初演を果たした。
室内楽奏者としても多岐にわたる活動を続けており、ベルリン・フィル団員との数多くのアンサンブルに加え、ポリーニ、フォークト、ボストリッジといった著名な演奏家とも共演。木管五重奏の最高峰、アンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーも務める。
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ハンブルク交響楽団 Hamburger Symphoniker
ドイツ・ハンブルクのムジークハレを拠点とする、ドイツが誇るAクラス・オーケストラ。シンフォニー、室内楽、映画コンサート、子供へ向けたコンサート等定期的に公演を行っており、ハンブルク国立歌劇場におけるオペラ・バレエ公演のピットに入ることもある。毎夏、ハンブルク市庁舎の中庭で行われているオープンエアコンサートは、満員御礼。これまでにイギリス、イタリア、フランス、スペイン、スカンジナビア、トルコ、ポーランド、中国、アメリカなどで海外公演を行い、現在、ジェフリー・テイトが首席指揮者を務めている。
1957年に設立。ロベルト・ヘーガーを最初の首席指揮者に迎え、過去の常時客演指揮者にはイシュトヴァン・ケルテスがいた。歴代の首席指揮者にはカルロス・カルマー、ミゲル・ゴメス‐マルティネス、アンドレイ・ボレイコがいる。 客演経験のある指揮者としては、チャールズ・マッケラス、クリスティアン・ティーレマン、ホルスト・シュタイン、ラルフ・ヴァイケルト等が並んでいる。2015/16シーズンはダニエル・バレンボイム、諏訪内晶子、デニス・コジュキン、セバスチャン・マンツ、ソヌク・キム等、錚々たる顔ぶれをソリストに迎え、公演を行っている。
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シュテファン・ドール インタビュー
Q.ホルンを始めたきっかけは何ですか?
母が音楽の教師をしていたので、音楽は生まれてからずっと私の人生にとって、とても重要なものでした。実は、私は最初からホルンを学んでいたのではないのです。最初は、管楽器でもなく、ヴァイオリンを習っていました。8歳のとき、私は小さな角笛をもらったのですが、それはそれは当時の私には刺激的な出合で、家の近くの森を走り抜け、その小さな角笛を吹き鳴らしたことを昨日のことのように思い出します。この角笛との出合いから数年後、ヘルマン・バウマンが吹くホルン協奏曲を聴く機会に恵まれました。その時がまさに、ホルンを演奏したい!ホルン奏者としてプロになりたい!と強く心に誓った時でした。
Q.ホルンの特徴と魅力、難しさはどこにありますか?
ホルンとは魅力的でもあり難しい楽器です。ですが、皆さんに伝えたいのは、演奏することの難しさをはるかに超える魅力がホルンにはあるということです。その魅力とは、ホルンの持つ音色、音量、キャラクター、そのそれぞれの幅広さ、そして多彩さです。ホルンという楽器そのものが持つクールで光り輝くフォルムも大きな魅力ですよね。
Q.ところで、ホルン奏者の右手はベルの中でどうなっているのですか?
現代のホルンにバルブという機構が発明されて以来、右手の役割は主に楽器を支え、安定をさせることであり、音のために何かをするという役割はなくなってきています。しかしながら、時として現代奏法とハンド・ホルンの奏法を融合させて、音量、音色を整えていくケースもあります。そして、当然、ホルン・パートの譜面によく書いてある、ハンド・ストップ音を出すときは、右手をベルの中に入れますよ!
Q.R.シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」の聴きどころと難しいと感じるところはどんなところですか?
この協奏曲はホルン奏者としての技術よりもフィジカル面がとても求められる協奏曲ですね。知識、肉体的パワー、そしてそのパワーをどのように曲全体の中で効率的に使っていくかが大切ですし、この3つが整ってこそ、難しいメロディーを奏でることができます。また、特に2楽章では、ホルン奏者としての勇気が試されますね。恐ろしく小さな弱音から絶妙で完璧な強音を吹きこなさなければならないんです。また、ホルン奏者として大事な技巧を無限大に発揮できるのが3楽章ですね。
曲全体をとらえての3つの要素、そして、2楽章、3楽章についてお話したことがすべてうまくいけば、この協奏曲の聴きどころは?という質問への答えはただ一つになります、「聴きどころは1楽章から3楽章まで通してすべてだ」と。この協奏曲の難しさは?という質問への答えは、肉体的パワー、知識、パワーのコントロール、勇気、技術、この5つをいかにうまく融合させるか」となりますね。
Q.この「ホルン協奏曲第1番」を通してみる、R.シュトラウスは(ドール氏にとって)どんな作曲家ですか?
R.シュトラウスは、大好きな作曲家です。ホルン協奏曲も、その他の作品も大好きです。R.シュトラウスの父であるフランツ・シュトラウスは、当時ホルンの名手として知られた人でした。ゆえに、R.シュトラウスはホルンのことを隅々まで良く知っていましたし、何より名手である父を基準に書かれた協奏曲故、とてつもなく難しい曲に書きあがっています。しかしながら、R.シュトラウスはホルン奏者に対して、その奏者の持てる限界点まで求めますが、決してホルン奏者に不可能なことは求めていないのです。
覚悟の無い者はこの協奏曲を吹いてはなりません、なぜなら、この協奏曲は奏者の弱点をすべてさらけ出すからです。
覚悟をもってこの曲に挑戦をすれば、その人はきっとヒーローになれるはずです。技術的にも音楽的にも、R.シュトラウスはホルン・パートをとても神々しく書き上げているからです。ですから、どんな困難が待ち構えているかを分かっていても、吹き終えた者にしか味わうことのできない達成感を知ってしまった私は、この曲にずっと夢中なんです。
Q.名門ベルリン・フィルの首席奏者としてもご活躍ですが、ソリストとして出演されるときと、オーケストラのメンバーとして出演されるときと、それぞれの緊張感や気持ちに違いなどありますか?
たくさんの作曲家が、オーケストラのホルン・パートに重要なソロのメロディーを書いています。とはいえ、ソロ奏者として吹くことの方が、格段に求められること、責任は大きいですね。ソリストとしてオーケストラの前で吹く喜びは特別です!しかし、同時に、同僚、友人たちと一緒にオーケストラの一員として吹く楽しみも決して失いたくありません。
Q.コンサートにあわせてクリニックやワークショップなどをされてることもありますね。難しい楽器と言われているホルンを、今勉強している学生や若い演奏家たちにおすすめする練習法や上達のコツなどはありますか?
私にとっての教えることの喜びとは、一人として同じ生徒に出会わない、いろんな出会いを持てる、ということです。逆を返せば、みんなに共通する上達のコツはない、ということなんです。しかし、あえて、1つ挙げるとすれば、私は学生に常々、ゲストの前で演奏をしなさいと言っています。自分が自信をもって演奏できる曲を選び、演奏を通して今の自分はどうなのか?とゲストに問いかけるのです。両親、兄弟、友人に問いかけるのです。大勢は必要ありません。ホルンがうまくなること、それは鍛錬と自信です。鍛錬とは自分自身と向き合い積み重ねることです。自信とは周りの人があなたに与えてくれることです。
Q.今回の演奏会を楽しみにしているみなさまにメッセージをお願い致します。
皆さんにぜひ、この協奏曲を存分に楽しんでいただきたいです。そして、聴いてくださった何人かがホルンを始めてみたい!と思ってくださったらこれほど嬉しいことはありません。
ホルン奏者というのは、陽気で社交的なんですよ!そして、未来の同僚に会えるかもしれないコンサートが大好きなんです!
アンコール曲目紹介
[前半]
メシアン:《峡谷から星たちへ》より 第6曲「恒星の呼び声」
[後半]
ベートーヴェン:エグモント序曲
アンケートのコメント
- 今回初めてホルン協奏曲を聴きましたが、牧歌的で素晴らしかったです。親しみやすい選曲でとてもよいプログラムでした。
アンコールのメシアンの曲も素晴らしかったし、ベートーヴェンも粋でよかったです。(長崎県・男性・60代)
- 永い間待ち望んだブラームスの演奏についに出合えた!と大満足です。ドイツのオーケストラの重厚な音と、途切れないフレーズの重なり!(福岡市・女性・60代)
- 初めてプロのオーケストラの生演奏を聴きましたが、とても素晴らしい演奏でした。ホルンのソロもとても格好よく、しっかりと吹き上げるところや力強く音を響かせるところなど、強弱の仕方も素晴らしく、心地よかったです。(福岡市・女性・10代)
●学生券は、小~大学生等及び留学生本人様に限り、C席を表記料金にて販売するものです。お申込は、アクロス福岡チケットセンターに限ります。また、購入に際しましては、学生証等が必要です。
●この公演は当日学生割引対象公演です。当日券の販売がある場合、学生証等の提示により半額でご購入いただけます。
●車椅子でお越しのお客様は、優先割引席(4席)がございます。詳しくはアクロス福岡チケットセンターまでお問い合わせください。
●小学校入学前のお子様の入場はできません。託児サービス(ご利用無料)を希望される方は、事前にお問い合わせください。
●2階及び3階バルコニー席は、舞台が見えづらい場合がございます。ご了承ください。
●諸事情により記載内容が変更になることがありますので、予めご了承ください。
主催:(公財)アクロス福岡
共催:朝日新聞社、福岡EU協会
後援:九州朝日放送
平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業